健康太一ミニコラム:気功をしている人の手は綺麗!

健康太一ミニコラム:気功をしている人の手は綺麗!

 
今回は、気功をしている人の手は綺麗、瑞々しい! という普段感じていることのお話です。皮膚についてお悩みや関心のある方、気功に興味をお持ちの方の参考になれば幸いです

33 気功をしている人の手は綺麗!

手が艶やかになった!

気功をしている人の手は綺麗、瑞々(みずみず)しい、しっとりして艶やか、血色がいい――

これは、気功のサークル活動をしているときに、しばしば感じることの一つです。

気功をしている人の手画像

気功をしている人の手は綺麗、瑞々しく、艶やかで、血色がいい……

たとえば、サークル活動でいろいろな功法をした直後に、たまに、ご自身の手を見てもらうことがあります。すると、ほとんどの方が、手が艶やかであったり、ピンク色に輝き、血色がよくなっていることを実感されます。

あるいはもっと身近な例として、こんなこともありました。

一時、ツレアイのMichiの手がしわしわでまるで老婆のようでした。それを見て愕然とし、大変反省したことを憶えています。家事に、家族の世話に、介護に……と、苦労のかけどおしでしたので、そのせいかと思われました。しかし、その後、気功を始めてから姿勢もよくなり、いつしか気づけば手のほうも実年齢よりも随分若返り、潤いのある手へと変貌していたのでした。

気功の整体でも同じようなことが!

実は、このような変化は、気功(エネルギーワーク)を主とした整体の施療でも、よく観察されることです。

目の周りのクマが薄くなったり、顔や腕に見られる肌荒れやくすみが改善されたり、皮膚に潤いや透明感が生まれたりすることが結構、多くあります。さらに言えば、小顔になったり、顔の左右差、アンバランスが是正され、整った顔立ちになったりします。

では、なぜ、そういう効果が生まれるのでしょうか?

肺が皮膚を活き活きとさせる!

皮膚ということに絞っていえば、東洋医学では、肝・心・脾・肺・腎の五臓のうち、皮膚は、肺(経絡:気という生命エネルギーが流れるルート)が主(つかさど)る、とされます。

気功整体の勉強を始めた当初は、肺と皮膚がなぜ関係があるんだろう? と素朴な疑問を抱いていましたが、そのうち疑問も解けてきました。東洋医学では、肺は呼吸作用によって清らかな天の気を吸入し、全身に配布するとともに、飲食物のエネルギーともまじり合って、命を育みます。濁った気を排出し、陽気を巡らし、皮膚を養い、外邪から身を守る、という大切な働きをしているのです。

つまり、手短に端折っていえば、肺は呼吸作用を通じて、酸素と栄養を人体の各細胞に送り込み、細胞自体を活性化しますから、当然、皮膚(細胞)も活き活きとしてきて、その本来の輝きが目の前に姿を現わすわけです。

ですから、この肺の機能をしっかりさせることが、皮膚を綺麗に瑞々しく保つためには大変重要になるわけですが、でも、それだけでは、まだ十分とはいえません。

気は十分に足りているか?

どういうことかというと、まず、配布すべき気、生命エネルギーが十分でなければなりません。生命エネルギーについては、以前、どこかで触れました。……えーっと、調べてみると、次の記事の<考察>の部分でした(いやぁ~、探そうとすると結構わかりにくいものです(-_-;))

⇒ その体の不調はどこから?:五十肩で日常生活にも困っている……(続続)

ここにも書いたように、東洋医学では、生まれたときに両親から与えられた「先天の気」と、その後飲食物などから得られる「後天の気」をもとに生を営むといいます。

先天の気は人が成長し、年齢を重ねるとともにやせ細ってくる一方なのに対し、後天の気は自分自身で増やすことができるとされます。

先天の気が潤沢であるうちは人は元気なのですが、やがて歳をとり、先天の気が減じてくると、老化が始まります。後天の気をしっかり養って、生命エネルギーの補填が十分であればいいのですが、そうでなければ、生命エネルギーの総量が減ってきて、そうなると、体の細部、末端にまで十分なエネルギーの供給が行なわれなくなる可能性が高まり、やがて、体の諸機能にいろいろ不都合な現象が起き始めることになります。

皮膚ということでは、乾燥肌や湿疹、かゆみ、炎症などのトラブルが現れやすくなるということでしょう。

そうならないためには、五臓のうちの、先天の気の大元ともいえる腎をしっかりさせるとともに、飲食物の消化吸収に携わる脾(胃)の働きを盛んにして後天の気を十分なものする必要があるわけです。

きれいな血が流れているか?

さらに、血をきれいなものにする、ということも大切な要件になります。

というのも、気(生命エネルギー)は、気血といって、血とともに体内を巡るとされます。その血がきれいなものでなければ、それは体に当然のことながら、悪影響を及ぼすことになります。

この、血をきれいにする役割、いまふうにいうとデトックスということになるのでしょうが、これは、五臓のうちの肝と腎が重要な担い手となっています。東洋医学でいう五臓は、現代の西洋医学的な捉え方とは異なり、より広い概念をもちますが、それでも肝臓と腎臓という解剖学意味での臓器が果たしている役割を考えれば、このことはある程度容易に類推できると思います。

心の働きはどうか?

そして、五臓のうちの心の働きも大切となります。東洋医学では、五臓六腑の大主であり、生命活動を主宰する存在とされます。血液を体中に循環させる大きな役割を担っていますから、この心の働きが衰えると、血液の流れが悪くなり、体に多大なダメージを負わせることになってしまいます。

以上は大変概括的な説明でしかありませんが、要するに、皮膚が本来の輝きを保つためには、五臓のどの機能もけっして疎かにすることはできない、単に肺経絡だけの問題ではない、ということです。これは、体は全身がひとつながりで、そのどれもが緊密な連携のもとに協調して働いていることを考えれば、至極当然なことといえるのではないでしょうか。

健康は、体全体のなかから湧きいずるもの!

私たちは、何かよくない箇所があれば、その部分だけについつい目がいき、その部分だけの対処にどうも追われがちです。しかし、結局は、健康というものは、体のトータルな命の営みなのだということが、この皮膚のありようをとってみても、見えてくるように思うのです。

これも過去のこのコラムのなかで触れたことですが、『黄帝内経(こうていだいけい)』という中国最古の医学書には、養生の道をよくわきまえ、自然の営みに通じてそれに調和し、……心穏やかに過ごすなら、病気の元となる邪気にも侵されることなく、生命の泉である真気が体内を隈なく巡って、天寿を全うすることは可能、という趣旨のことが書かれています。そう、健康とは、体全体のなかから湧きいずるものなのです。そして、このことこそが、気功をすることの大きな意味なのではないかと思います。

⇒ 歳をとると、なぜ腰が曲がるの?

私たちがやっているニコニコ太一気功のサークル活動では、体の各関節をほぐし、体を柔らかくすることから始めて、ツボを刺激し全身を活性化する運動、さらには、深い呼吸とともに、手足や体を存分に動かし経絡の流れをよくし気を巡らせるということを、季節の養生功も含めて、いろいろな功法を通じて、日常的にコツコツと続け、体の中からの身心の健康づくりに取り組んでいますから、あるいはそうしたことの積み重ねの一端が、冒頭に述べたような実感に、程度の差、効果の持続性の違いは人によってあるにしても、つながっているのではないでしょうか。

また、SumとMichiがやっている気功整体&チャクラケアでも、症状部位のみに限定せず、基本的に、全身を広くチェックしたうえでのトータルな施療を重視しているのも、結局は上記の体は全身ひとつながりであり、そのどれもが緊密な連携のもとに協調して働いていることを考えるからで、そのことがやはり、同様の好ましい効果につながっているのではないか、と自分なりに密かに思っているのですが、どうでしょうか。

そして、2008年から始めたこの活動も、お陰様で皆さまのご支援をいただき、10年を過ぎました。2019年の冒頭に際し、改めて、この道を今後とも大切に進んでいきたいものと、Michiともども思いを巡らしているところです。(⌒-⌒)ニコニコ

32 トータルに「整体」しよう!

31 朝起きたとき、片目が開かない!?

30 前屈みや猫背の姿勢を真っ直ぐにする簡単な方法

29 気血の流れがよくなり20代に若返り!?

28 「脾」の季節に役立つ気功法

27 夏の暑さに負けない気功法

26 歳をとると、なぜ腰が曲がるの?

25 一生楽しめる健康法!

24 体を柔らかくする八卦柔身功

23 三骨軽打法について

22 甩手(スワイショウ)はどれくらいすればいいの?

21 百病を癒す甩手!

20 練功から煉功へ!

19 ”ただ立つだけ”で心身が整うの?

18 放鬆功で心の緊張を解放しよう!

17 結構すごい、ツボの効果!

16 気が流れると痛みが消えた!

15 “湿邪”から身を守ろう!

14 前後の甩手(スワイショウ)考

13 猫背を癒す簡単な方法

12 体の前後揺すりで背骨に気を通す

11 体のバランスを取り戻しましょう!

10 気功的平衡ということ

09 体の固着から解放されよう!

08 凝り固まった思い込みから解放されよう!

07 何かをするということ、何かをしないということ

06 体幹と末梢運動について

05 姿勢美人と中心力

04 “力ずく”とは、なんとも無粋

03 静止して動く!

02 “脱力”のちょいヒント

01 ありとあらゆるものにある開合のしくみ