健康太一ミニコラム:易筋経で「張力」を磨き、養おう!

健康太一ミニコラム:易筋経で「張力」を磨き、養おう!

 

2019年秋号健康太一ミニコラム画像
心身健康・元気の秘訣は、息をしっかり吸って、しっかり吐くこと、そして“脱力”と“張力”です。古代から伝わる「易筋経」がその役に立ちます!

41 易筋経で「張力」を磨き、養おう!

テンセグリティ画像

柔軟でいながら勁(つよ)い……テンセグリティ構造を模式図化した人体(画像は『アナトミー・トレイン』より)

ダルマさんが創られた易筋経

“易筋経”って、ナ~ニ? という方も、多いのでは……?

実はこれ、ダルマさんがお創りになった一つの気功療法といわれるものです。

ダルマさんというと、日本では、七転八起の起き上がりこぼし、あるいは願掛け成就で目を書き足す人形が、お馴染みです。

あるいは、「面壁九年」といって、中国の嵩山少林寺で9年間も壁に面して坐禅をしたという言い伝えを、頭に浮かべる方もおられるのでは……。

“禅”という言葉にもあるように、ダルマさんは、西暦500年頃にインドから中国に渡り仏法を伝えたお坊様で、中国の禅宗の開祖とされる偉いお方です。その達磨大師が、修行の僧たちが坐禅に明け暮れてか体が弱いのを気遣って考案したとされるのが、この易筋経といわれます。

字解をすると、易は改め変えること、筋は筋腱、経は方法です。

つまり、筋骨を整え、体を強く健康・元気にする気功法が「易筋経」ということになるのでしょう。

健身気功として今につながる

ちなみに、気功の本場、中国では、あまた存在する気功法のなかから、国家体育総局の指導のもとに改めて厳選し、創編したものを「健身気功」として2003年から発表しており、この「易筋経」も、そのうちの一つに選ばれています。

当ニコニコ太一気功サークルでも、過去(2010年から2012年にかけて)、「八段錦」「五禽戯」「六字訣」という気功法を、ともに学び、勉強してきました。これらもすべて、その健身効果の高さから、いわゆる国家お墨付きの「健身気功」として、選ばれています。

ビデオを見てコツコツ練習

そんな易筋経に、筆者が始めて身近に接したのは、十数年前の2005年のことでした。

筆者が、還暦前の歳になって、気功整体学校へ入学したのが2005年の春。そのとき気功整体科で初めて受けた講義の内容が「八段錦」でした。

古い(?)八段錦は別の先生方から五禽戯とともに既に教わっていたのですが、このとき習った八段錦は、上記の新しく創編された『健身気功・八段錦』でした。このときテキストとなったのが、ベースボール・マガジン社から2004年に出た訳本で、同じ年に「易筋経」「六字訣」「五禽戯」などのテキストも順次、発売されました。

2005年7月には、気功整体科講師の外山美恵子先生からお誘いを受け、藤沢市遊行寺の2泊3日の合宿に参加し、このとき中国からお招きした長明亮先生から直接に、峨眉派気功法の基本功である峨眉法済功(「動功」「行功」など)を受講、実習しました。

その数か月後の11月には、藤沢市湘南台で開催されたヒーリングステージ「気は未来を開く」に参加。このとき、張明亮先生が舞台で表演されたのですが、その峨眉派気功法の実際を紹介したビデオ(VCD)が会場で限定販売されており、早速、購入しました。

このVCD『張明亮演示 峨眉功法欣賞』は驚くほど内容が豊富で、「峨眉十二荘(天字荘、鶴翔荘、小字荘)」、「峨眉伸展功」、「峨眉哈気放鬆功」、「峨眉法済功」と並び、「峨眉珍蔵少林達磨易筋経」も、そこに含まれていました。

以来、興味津々で、ここに紹介された峨眉の諸功法を、ビデオを見ながら、まさに真似っこさながらに、順次、個人的にコツコツ練習を重ねてきました。

易筋経についていえば、そのときテキスト代わりに個人的に参考にした(チラチラ眺めた)のが、中国国家体育総局健身気功管理センター著の『健身気功・易筋経』、峨眉養生学派第十二代伝人の周潜川老師が著した「少林派的達磨易筋経十二式」(『気功薬餌療法と救治偏差手術』内)、気功・太極拳の分野でよく知られる周稔豊老師の『易筋洗髓経』などで、その理解はというと、とても覚束ないものでした。

そうこうするうち、その後、気功整体科での授業や気功合宿、中国研修等で履修した「峨眉伸展功」「天字荘」「峨眉天罡指穴法」「五分間養生操」「虎歩功」「大字荘」などが練習の主体となり、「易筋経」については、半ば陰に隠れる形になってしまいました。

これは、積極的にやるべきだ!

そんな易筋経への関心が再び呼び戻される契機になったのが、2018年の、長明亮先生の日本での易筋経講習会で、峨眉養生文化研修院の主催で開かれました。それでまた、過去を思い出して、もう一度やってみようか、という気になりました。

正直言って、個人的にやっていた易筋経は、やはりどこかピンときていないところがあり、そのことが過去、サークルのなかでも取り上げてこなかった理由であったかもしれません。

それが、あることをキッカケにして、これは、積極的にやるべきだ、と考えを新たにしました。

そのキッカケとは、峨眉伸展功の「脇肋式」について改めて学んでいたときのことです。

ついでながら、峨眉気功では、「峨眉珍蔵少林達磨易筋経」を学ぶ際の基礎として、たいへん重要視しているのが「峨眉伸展功」です。

事実、易筋経では、起式に始まり、頚項式、腕指式、揺頭擺尾式、旋腰式、展腿式……など、伸展功を踏まえた動作が結構、出てきます。脇肋式も、その一つです。

脇肋式は、伸展功をされる方はおわかりのとおり、両足を肩幅よりやや広めにして立ち、両手を肩の高さまで上げ、一字形にしてから、右手を上へ、左手を下へ、同時に動かしていきます。この動きは、易筋経の「第七勢 九鬼抜馬刀」でも同様に出てくるのですが、このとき、どちらかといえば、息を吐きながら下げるほうの手を意識してやるようにしていました。

というのも、無駄な力を抜けば腕の重み、すなわち重力の働きで片方の手は下へ行き、他方の手は力を入れなくても軽く浮くように上へ、上へと上げることができる、という、いわば重力重視の考え方が根底にあったからです。

力には、“張力”もある!

しかし、あるとき講師の方から、必ずしもそればかりとは限らない旨の話があり、その場でやってみたところ、ハッと気づくことがありました。両手をいっぱいに張って、上げるほうの手を意識してやってみたところ、まるで問題なく、楽に上がることに気づいたのです。

その瞬間、あっ、そうか、易筋経とは、これをやっているんだ!

力とは、重力だけでなく、“張力”もあるんだ!

という、個人的な気づきのようなものを得たのでした。

「遠くへ、遠くへ」

実は、ニコニコ太一気功のサークルでは、ある時期から、「遠くへ、遠くへ」といって、一つの出来事をキッカケに、意識を活用して伸ばす(“張力”を働かせる)ことを奨励してやっていました。

それは、明け方近くのことでした。筆者は布団にまだ臥せっていたのですが、体の右サイドがなぜか縮んでいて違和感を覚えました。起きるのも面倒なので、半ば夢うつつのような状態で、縮んでいるのなら、伸ばしてやろう、となぜかその瞬間に閃き(この例に限らず、明け方に“閃く”ことは結構よくあります)、意識で右足踵、爪先を遠くへ遠くへと伸ばし、並行して、右手(中指)も頭から遠くへ遠くへと伸ばしてみました。

すると、なんとそれだけで、違和感が消失したのでした。

おっ、これはいいな、と思いました。そういえば、随分前に、太極拳を習った先生から、太極拳では意識が大変重要だ! ということを教わっていたのですが、そのときは、意識を使うとは、具体的にどうすればいいのか、よくわかりませんでした。それが、この経験で、わかったような気がしました。

それ以来、サークルでも整体の現場でも、意識を上手に利用することを強調するようになりました。事実、それで、ちょっとした肩こりや背中、脚の張りなども取れるのですから、大変重宝します。

そして、サークルでみんなと一緒に伸展功をする際にも、無駄に力を入れて(拙力を使って)筋肉を動かそうとするのではなく、どことどこの間を伸ばすのか、よく認識し、意識を使って楽に伸ばしましょう、と奨励するようになったのです。

でも、そんなことをしていたにもかかわらず、恥ずかしながら、そのことと易筋経の練功とが結びついていなかった、というわけです。

テンセグリティ

ところで、先述のように、「遠くへ、遠くへ」というのは、意識を使って“張力”を働かせることですが、この張力ということについては、整体関連の勉強を進めるなかで、その重要性を認識するようにもなっていました。そのことも、今回、易筋経をもっとしっかりやってみようという誘因につながったように思います。

テンセグリティという言葉をご存知でしょうか?

テンセグリティーとは、テンション(張力)とインテグリティー(統合)という二つの言葉が合わさってできた造語で、アメリカの建築家、思想家、デザイナーであるバックミンスター・フラーにより提唱されました。

その要点は、例えばドーム型の建築物などに見られるように、構造がフレキシブル(柔軟)なのにも関わらず、圧縮する力と張力という相反する力が均衡、釣り合うことにより、安定・自立した状態を保つことができる、という点にどうやらあるようです。

そして、このテンセグリティという考え方が、人体に対しても向けられるようになりました。

ちょっと専門的で難しくなるかもしれませんが、長い間、人間の体を支え、動かす基本要素は、約200個の骨とそれに付着する400ほどの骨格筋であるとされてきました。しかし近年は、むしろ筋膜という、人体の組織を相互に結合して支持し,一定の形態および位置を保つ役割を果す結合組織が重要な役割を演じている、という見方がなされるようになってきたのです。

『筋膜への徒手療法』(Leon Chaitow編著 医道の日本社刊)という本によれば、

・骨格は軟部組織に覆われた支持構造体であるという昔からの概念を覆し、”浮いている”圧迫要素(脊椎の骨)を伴う統合された膜素材であり、張力が加えられた要素の隙間内で絡み合っている

・細胞は独立した、本質的に張力がかかったテンセグリティ構造として機能し、分子、組織、器官はすべてテンセグリティ複合体として捉えることができる

・これらの階層的な生物学的テンセグリティ・システム内で、個々の細胞は平衡を保ち、機械的信号を受ける用意がなされ、機械的信号を生体力学的変化に変換する

・筋膜は人の体に広がる結合組織系の軟部組織要素であり、全身の伸長力伝達系に不可欠な線維性コラーゲン組織で、組織を結合し、束ね、保護し、包み、分離するほか、構造を覆い、連結し、力の伝達を許容し、強化する足場を供給する

・筋膜は組織間が滑走するための柔軟性を提供し、エネルギー貯蔵の手段を提供する

・強度と柔軟性をもつ結合組織の多彩な機能は、復元力とLて表わすことができ、変形させる力に適応する能力であり、必要に応じて、元の形および位置に回復する能力と定義できる
……とあります。

また、『アナトミー・トレイン』(トーマス・W・マイヤース著 医学書院刊)という本では、

・1か所が動くと身体全体が反応する。機能的に見ると、この反応を伝える唯一の組織は結合組織である

・炭素原子、水分子、 蛋白質、ウィルス、細胞、組織,さらにはヒトやその他の生き物をはじめとして,驚くほど多様な自然体系は、……テンセグリティを使用して構築されている

・テンセグリティ構造は張力と圧縮の組み合わせである。この2つの力バランスが保たれていれば構造は安定する

・骨は主要な圧縮部材、筋筋膜は周囲の張力部材として見ることができる

・テンセグリティを用いずに身体の運動、相互接続、反応性、緊張パターンを説明すると、どうしても不完全であり、 結果は残念なものとなる。テンセグリティを用いると、身体がどのように運動を開始し,また、発生、成長、移動、安定化、 ストレスへの反応、損傷の修復を経験するかに対する全体的アプローチを見直すことになる

・テンセグリティ幾何学の考えでは,ある部位に緊張が加わると張力ラインに沿って構造全体に緊張を分散させ、緊張が加えられた部位から離れた脆弱な地点で「たわみ」が生じ、崩壊や倒壊が起こる可能性がある。この考えを導入すると、ある部位の損傷は、別の部位が長期間緊張したことにより生じた結果ともいえる。損傷は元来弱い部分、あるいは過去の損傷などにより、発生すべきところに生じ、純粋に局所の緊張から発現するのではない。したがってこれらの経路を見つけて痛む部位から離れた部位の慢性緊張を取り除くことは、全身を楽にし、全身の秩序を回復させ、将来の損傷を防ぐ健全な機能の一助となる
……といった記述が見られます。

いきなりこのような文章を読むと、いかにもチンプンカンプンで頭が痛くなるかもしれませんが、あえてざっくり超簡略化していえば、人間の体と行動を支える筋骨格系は、それのみで体の構造を維持しているわけではなく、全身に広がる張力伝達システムである筋膜があってはじめて、柔軟かつ安定的にその構造を維持できる、ということになるでしょうか。

う~む、どうでしょうか……?

いずれにしても、人体におけるテンセグリティ的な見方によって、体はすべて一つながりとなりますが、そのことは、筋膜ネットワークの一部に歪みや変調が生じると、それは全身に波及する、という問題を引き起こすことにもなりかねません。しかしそれはまた逆に、そのつながりを利用して元通りに復元し、全身の調和を回復する手段ともなり得ます。そして、そこに重要な要素として、“張力”という視点が関係していたわけです。

学校、整体現場での体験

幸い、筆者は気功整体学校在学時に、気功と並び、筋・筋膜療法をメーンに学習してきました。そのために、人の体は一つながり、心も一つながりという考え方については、むしろ非常に馴染みやすいところがあり、ここに紹介した“張力”という概念についても、比較的受け入れやすい素地があったかもしれません。

ご参考までに、この点に関係する記事を、これまでにいくつか投稿していますので、ご興味のある方は、ご覧いただければ幸いです。

⇒ 体を動かしたのは、筋肉それとも骨?
・在学中に学んだ、整体、気功をするうえで、とても大切なこと!

⇒ 筋肉と骨の変調が連鎖して広がる仕組みとは
・痛い、苦しいという症状は、いったいどこから来ているのか

⇒ 気功・整体学校の3年間で学んだこと(筋・筋膜療法)
・人間の体は一つながりで、どこかのほんのわずかな体の歪みとか、体調の変化が、巡り巡って、全身に影響を及ぼすということは、可能性として、多かれ少なかれある
・施療は、指一本の微刺激でも足りる!

⇒ 気功・整体学校の3年間で学んだこと(続)
・心と体もつながっている
・心を、体から癒す

⇒ 健康、養生はまず「足元」から!
・むち打ち症の施術は母趾から……(アイダ・ロルフ)

かつてない実感が!

とまあ、以上のようなこともあって、体を動かすに当たって、「遠くへ、遠くへ」という張力を働かせるようなやり方、それはまた、筋膜を「遠くへ、遠くへ」と伸展させることにもつながるのでしょうが、このことを、易筋経でも意識してやってみたのです。

さて、その結果はというと……。

明らかに、気感や熱量感など、かつてない実感を伴うものとなりました!!

ちなみに、峨眉気功では、気功を学ぶに際し、力から勁への移行、ということを、まずもって体感、理解し、そのうえでさらに深い境地へと進むことの大切さが指摘されています。

勁とは何か、ということについては、筆者はまだ、拙力(強張った力)によらない力、ぐらいの曖昧模糊としたレベルの把握しかできていないのですが、もしかして、この筋膜の伸展、張力といったことも大いに関連しているのではないかと、想像を膨らませてみたりもします。

ご参考までに、先に挙げた『アナトミー・トレイン』(日本語訳すると『解剖学・列車』)では、筋・筋膜が張力により伸び、連なり、走行していくルートを、12のパターンに分類し、臨床の現場で役立てています。このルートを見てみると、東洋医学でいう経絡(気が流れる道筋)と実によく似ていて、驚かされます。

いや~、面白いですね。

よく似た筋・筋膜路線と経絡図

筋・筋膜路線と経絡はよく似ている――スーパーフィシャル・バックラインと膀胱経絡図(画像は『アナトミー・トレイン』より)

しっかり吸って、しっかり吐く

そしてまた、熱量感ということについては、呼吸のやり方も関係しているのではないか、と思ったりします。

考えてみると、「脱力」というのは、吐く息を重視します。これは、体や心の緊張を解きほぐす、緩める、のにはいいのですが、その分、「積極的に吸う」ということについては、後回しになる感が否めません。しっかり吐けば、しっかり吸える、という言い方もできるのかもしれませんが、案外、適当に吸っている、ということにもなりかねません。

⇒ 行き過ぎ、偏りに注意しよう!
・呼吸はどうですか?

これに対し、易筋経を、遠くへ、遠くへという視点から体を目いっぱいに使おうとすると、呼吸が深くなってきます。しっかり吸って、しっかり吐く。このことが結構、できるように思います。

そうすると、体を使って酸素を十分に取り込みますから、当然、体内の燃焼度も高まってくるでしょう。逆腹式呼吸で、しっかりと息を吸いこむと、熱感のアップにつながるわけです。

そしてこれは、最近取り組み始めたヨーガの呼吸法とも相共通するところがあるように思います。

もっとも、ここでヨーガの呼吸法といっているのは、カパーラバーティ(ふいご呼吸法)、シータリー(熱さまし呼吸法)、アヌローマ・ヴィローマ(片鼻呼吸法)など、いかにもヨーガというような呼吸法ではなく、単に、体を目いっぱいに動かして呼吸する、ということを言っています。

動作=呼吸、そして心の平安へ

たとえば、ヨーガの「太陽礼拝」という動きは、頭の先から足元まで、体の前後の屈曲、伸展を目いっぱいに使い、それこそ体を使って深く呼吸します。つまり、動作=呼吸、です。すると、体の中がどんどん燃焼し、熱が放出されるのが自覚されます。

ヨーガをやられる方が、結構薄着なのも、あるいはこういうことと関係しているのでしょうか。

話が横道にそれかけましたが、では、サークルでやっている太極拳はどうか、というと、これも、円の動きで、張力をしっかり使い、剛(陽、息を吸う)⇔ 柔(陰、息を吐く)への相互転換を通じて、深く呼吸するものといえるのではないでしょうか。

したがって、太極拳についても、このことをよく念頭において、ただ動作だけをするというのではなく、呼吸を深くこまやかにし、“脱力(ファンソン)”も、“張力”も十分に働かせるようにして、ていねいにやっていきたいと思っています。サークルでも、だんだんとその方向へと移行しつつあるところです。

そしてまた、そのことがいずれ心の平安というところにもつながってくるのではないか、と内心、考えもし、期待もしています。

もちろん、このことは太極拳に限らず、気功やヨーガでも同様ではないか、と思うのですが、いかがでしょうか。

***

易筋経との個人的なつながりから始め、その後の経緯を紹介させていただきました。正直言って、今はまだ、易筋経のほんの初歩の初歩辺りをウロウロうろついている段階ではないかと思われます。ただ、今回の小さな体験からしても、易筋経は、確かに、大いに学ぶべき価値のあるものだと実感しています。それもあって、あれこれいろいろ、長々と述べさせていただきました。

え、「ミニコラム」ではないって!

はい、スミマセン。長文をお読みいただき、ありがとうございました。意のあるところをお汲み取りいただければ、大変うれしく存じます。(;^_^A アセアセ

40 頭がボ~として働かない、疲れてる!

39 上がらない左腕が上がるようになった!

38 O脚が5分で治った!?

37 行き過ぎ、偏りに注意しよう!

36 「呼吸」について(続)

35 「呼吸」について

34 健康、養生はまず「足元」から!

33 気功をしている人の手は綺麗!

32 トータルに「整体」しよう!

31 朝起きたとき、片目が開かない!?

30 前屈みや猫背の姿勢を真っ直ぐにする簡単な方法

29 気血の流れがよくなり20代に若返り!?

28 「脾」の季節に役立つ気功法

27 夏の暑さに負けない気功法

26 歳をとると、なぜ腰が曲がるの?

25 一生楽しめる健康法!

24 体を柔らかくする八卦柔身功

23 三骨軽打法について

22 甩手(スワイショウ)はどれくらいすればいいの?

21 百病を癒す甩手!

20 練功から煉功へ!

19 ”ただ立つだけ”で心身が整うの?

18 放鬆功で心の緊張を解放しよう!

17 結構すごい、ツボの効果!

16 気が流れると痛みが消えた!

15 “湿邪”から身を守ろう!

14 前後の甩手(スワイショウ)考

13 猫背を癒す簡単な方法

12 体の前後揺すりで背骨に気を通す

11 体のバランスを取り戻しましょう!

10 気功的平衡ということ

09 体の固着から解放されよう!

08 凝り固まった思い込みから解放されよう!

07 何かをするということ、何かをしないということ

06 体幹と末梢運動について

05 姿勢美人と中心力

04 “力ずく”とは、なんとも無粋

03 静止して動く!

02 “脱力”のちょいヒント

01 ありとあらゆるものにある開合のしくみ