「五臓小煉形」講習会に参加!

「五臓小煉形」講習会に参加!

五臓小煉形講習会1701写真

好天に恵まれた暖かな一日、峨眉気功、張明亮先生の「五臓小煉形」の講習にサークル仲間4名で参加してきました。そして、その結果は、驚きのものでした……
峨眉鳥の、鳴き声に送られて

1月22日、日曜日、7時40分過ぎ、西武池袋線入間市駅プラットフォーム。「今日は天気がとてもよくてよかったね」 電車の到着を待ちながら雑談をしていると、鳥の鳴き声が……。「ぴ~よ、ピーヨ、ふぃいひ~、フィイヒ~」それを耳にした、バードウォッチング歴浅からぬHさん、「峨眉鳥が鳴いてますね。もともとは中国の鳥でしてね。七色の声をもつといわれ、家々でこの鳥を飼って、互いに鳴き声を聞き比べて、愛でていたらしいですよ」 この話を聞いたMichi、「これから峨眉気功の音符の話を聞きに行くというのに、なんて幸先がいいんでしょ」 この言葉に、Hさん、Mさん、Sum、一同、ニッコリ。

そんな話をするうち、滑りこんできた電車に乗って、四人は、一路、会場のある都内江東区清澄白河に。

「昨日の昼、テレビをつけたら、たまたまフジテレビのぶらぶらサタデーで、有吉くん一行が、清澄白河を散歩してたんですよ。会場のある清澄庭園も映ってました」「へぇ~」Michiの話に、今度は、Hさん、ビックリ。「これって、シンクロニシティって言うんじゃないかしら?」普段言い慣れないカタカナを多少つかえながら口にして、したり顔のMichi。それにしても、確かにいろいろと符丁が合って、これから先の愉しい出来事を何か予感させてくれているようでした。

交通のほうも快調で、池袋、大手町の2回の乗り換えも、きわめてスムーズに運び、9時過ぎにはもう、会場のある清澄庭園隣接の大正記念館に到着です。

大正記念館写真1

会場となった大正記念館

大正記念館写真02

清澄庭園から見た会場

清澄庭園写真

庭園内では鴨が気持ちよさそうに遊泳

まだ準備中の会場に入ると、気功・整体学校、峨眉気功合宿等で親しくしていただいていた友人、知人と顔を合わせ、暫し歓談。久しぶりに旧交を温めることができ、気持ちもいっそうホンワカ状態に。

まずは伸展功から

定刻、10:00。いよいよ講習会のスタートです。張先生を前にして、参加者全員で、峨眉伸展功を煉功。「煉功をするときは、まず体を開いておく必要がある。私自身も必ず毎日欠かさず、伸展功をする」とは張先生のお話。体の外と内は有機的なつながりがあり、腕を伸ばす、といった伸展の動きは、体内の気血の流れを良くし、臓腑に影響を与える。だから、体を開く伸展功は重要な意味がある……。そして、体が伸びやかになり、温まったところで、本題の臓腑の煉功に入りました。

欠落していたピースが半ば埋まる

五臓的音符表紙

発声を使った臓腑の煉功というと、以前私たちの気功・太極拳サークルで、張先生が編纂に関与し、自ら表演もされている「健身気功 六字訣」をとりあげて、仲間と一緒に勉強したことがありました。そんな経緯がありましたから、今回の講習会のテキストともいうべき図書『五臓的音符』(張明亮著)が2011年1月に中国で発行されたのを知って、早速、同年5月にSumがネット書店を通じて入手し、目を通してみました。

それによると、同じ発声を用いた煉功方法でも、六字訣が口型を強調し、音の粗細、大小、部位などにより気息をコントロールするのに対し、この五臓的音符の方法(中医五臓導引術)は、発声による臓腑の振動と、音の高低、起伏、旋律に主眼を置いているところに、相違点があるようです。

そこで、興味津々、本とCDを頼りにやってみたのですが、どうも上手くいきません。とりわけ難しさを感じたのが、音階を上げながら(本の図にあるように)気を下げていくということ、そして、吸気しながら振動を体に響かせるという点です。そのため、やってはみるもののどこか観念的操作になりがちで、実態はというと、CDの音を聞きながら、逆腹式呼吸を繰り返すのみといった案配で、これでいいのだろうかと、ピンとこないところがありました。当然、効果を実感するまでには至りません。それが、今回の6年越しの講習で、この、欠けていたピースが、半ば埋まるような形で、大きな突破口を見出すことができたような気がしました。

かねてより感じていることですが、張明亮先生の凄さというのは、ご自身も明言されているように、学びの体系を明瞭にもっていらっしゃること、その体系に沿って、入門、初歩のレベルから段階を経て、順々にグレードアップしていけるようご指導いただけることです。それもただ、ああやれ、こうやれと権威的、教条的にいうのではなく、相手のレベルに合わせ、きわめてわかりやすく、理論的にも納得がいくように導いてくださることです。

早速、効果を実感!

今回もまったくその通りでした。詳細は省きますが、本に書かれていることを実行するうえで最も大切な前提となる基本的なやり方について、動作を交え、事細かく、教えていただくことができました。そして驚いたことに、この基本を実践することで、極めて短時間のうちに、「五臓的音符」がもつ効果(の一部)を、鮮明に体を通して実感できたのでした。

最初に学んだ「肝臓小煉形」では、言われたとおりにすることで、実際に肝臓のある右脇腹の部分を中心に、体全体が温かくなり、さらに会場全体が全員の発声で振動し、調和された空間になっているのを感じることができました。

そして、次に習った「心臓小煉形」でも、何ともいえぬ、どこか懐かしく幸せな気分に浸り、個人的にも思わぬ発見をすることができました(このことについては、またどこかで発表させてもらうかもしれません)。

たった数時間、基本の基本部分をわかりやすく教えていただいただけで、これだけの学びがあったのですから、本に書かれていることを真面目に、熱心に取り組んでいけば、もっともっと大きな効果が得られるのに違いありません。そのことを期待もし、得心させてくれるものでした。

さらに、17:00からの張先生を囲む懇親会では、同学の士の人たちの熱心なお話を伺い、大いに刺激を受けることができたことも、うれしいことでした。

そして、四人全員、ハッピーな気持ちを胸に抱いて、帰路につきました。今日の貴重な体験をお互いに話し合いながら……。

「道在身中」

そうそう、大切なことを一つ、忘れていました。休憩時間にMichiが張先生から、持参した『五臓的音符』の中表紙にサインをしていただきました。そこには、なんと「道在身中」の文字が。

私たちが地元でやっている気功・太極拳サークルのモットーは「ゆっくりと 力を抜いて 内を観る」です。この言葉をいただいたMichiは、自分の名前の音がそこに入っていることに加え、その思いもかけぬ符合ぶりに、目を丸くし、大喜びしたのでした。