大地豊穣の力と私たちが秘める途方もないエネルギー!?

大地豊穣の力と私たちが秘める途方もないエネルギー!?

豊穣の力とエネルギー

大地自然の豊かな恵みを生み出す力はどこから? 地球が私たちに及ぼす力はどれくらい? 春の陽気に誘われて、考えてみました……

豊かな恵みのもともとの力は?

別項(「立春を迎えての楽しみ」)のなかで大地自然の豊かな恵みのありがたさに触れました。ところで、畑をしていて、ふと疑問に思ったのは、このような豊かな恵みを生み出すもともとの力はどこから来ているのだろうか? ということでした。

⇒ 立春を迎えての楽しみ

大地に植えた種や球根、苗等は、太陽の光を受けて大きく育ちます。学校で習った光合成とかいうこともあるのでしょうが、極めてざっくりと言って、光がその大きな力の源になっていると考えていいのでしょうか?

そういえば、かつてE=mc^2という式を、学校の物理の教科書で習いました。 Eは、エネルギー。mは質量(質量というのは、形あるもの、という理解でいいのでしょうか)。そして、 cは光速。つまり、エネルギーは、質量に光速の二乗を掛けたものに等しい、というのです。このアインシュタインの有名な式が実のところ何を意味しているのか、どうしてこういう式が導かれるのかについてはチンプンカンプンわかりませんが、でも、わからないなりに、エネルギーは光と関係があるのだと思った記憶があります。となると、種や球根、苗等が、太陽の光を受けて大きく育つというのは、光のエネルギーが形を変えて、大地という土壌のもとで作物や花、ハーブ等になったと言って差し支えないのでしょうか??

生噛りの知識をもとに、ああだこうだと性懲りもなく考えるのは筆者の悪い癖なのですが、悪い癖ついでに、地球が私たちに及ぼす力がどの程度のものなのかについても、考えてみたことがあります。

大地が私たちを押し返す力は?

というのも、気功・太極拳のサークルをしていて、「自分の体重を大地に預けるようにしましょう、すると、その重みの反作用の力(エネルギー)が体に跳ね返ってきますよ」というようなことをしばしば口にします。これは、感覚的にそんな感じがあるという面と、単に作用と反作用の関係を念頭においてのことでもあります。

で、そのとき何を考えたかというと、私たちの体には F=mg の力が働いていると、これも学校で習いました。Fは力、mは質量、gは重力加速度で、60Kgの人でしたら、60×9.8メートル/秒^2の加速度を生じさせる力(N:ニュートン)が働いている、というようなことだったと思います。つまり、588Nの力を反作用力として受け取っていることになるわけですが、加速度なんかが出てくると、イメージ的にもうひとつピンときません。

そこで視点を変えて、エネルギーがする仕事という観点から見るとどうなるでしょうか。この場合、エネルギーとは、外部に対してする仕事量のことで、1Nの力を加えて物体を1メートル動かしたときの仕事量は1J(ジュール)ということだったと思います。

このジュールの視点から、世の中のいろいろなエネルギー(仕事量)を数値比較したものがないかと、だいぶん前にネットで探して見つけたのが、フリー百科事典ウィキペディアの「数量の比較(エネルギー)」でした。

⇒ 数量の比較(エネルギー)

ノルウェーの年間消費電力量の13年分!?

これによると、なんと1Kgの物質の理論上の総質量エネルギーは90ペタJ(ペタは10の15乗)で、60Kgの人であれば、ノルウェーの1998年の年間消費電力量の13年分ほどに相当する! というのですから、その途方もなさがよくわかります。あまりにも大きなエネルギー量なので、こんな見方でいいのかどうか不安を覚えますが、この見方でいいのだとなると、ともかく、そんな大きな力が私たちにはかかっている(入り込んでくる)ということになるわけです! 信じられるでしょうか?

まあ、吉田兼好さんではないですが、「よしなし事をそこはかとなく書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ」で、なにやら自分にもよくわからないことを無責任にも書き連ねてしまいました。春の陽気につられて、ということで、何卒お許しをm(__)m