蚊にかまれたら、ホーリーバジル!

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たまたまホームセンターで見かけて買ったホーリーバジルの苗。調べてみると、万能薬とも称される、凄い薬草でした……

ホーリーの名に魅かれて

ちょくちょく出かけるホームセンター(ビバホーム狭山日高インター飯能店)のガーデン用品売り場。いろいろある植物の苗を、楽しみ半分に目的もなく眺めていたら、たまたまホーリーバジルという名のポットが目に飛び込んできました。

へぇ~、ホーリー? ホーリーって、確か神聖とか、そんな意味ではなかったかしら? 神聖なバジル……、何だろう…… 値段も200~300円ぐらいと安かったこともあり、興味半分に買って帰りました。一昨年の2015年、5月末ぐらいのことでした。

ミラクル・ハーブ!

その後、早速、いろいろ調べてみると、これがなかなか、凄いハーブらしいんです。

『奇跡のハーブ ホーリーバジル[トゥルシー]――その薬効と治療法』(ヤシュ・ライ著、大矢泰司訳、出帆新社刊)という本によれば、敬虐なインド、ヒンドゥーの家庭では、家の入り口にホーリーパジルの鉢植えを飾り、庭には特別に作られた花壇でホーリーパジルを育てます。ホーリーパジルの育つ鉢や花壇は、それ自体が祭壇であり、家族が信仰する神の像が祀られ、ホーリーバジルは献身的な世話をもって栽培されるそうです。このように、ホーリーパジルは、精神を高揚させ、家族の繁栄と幸福を促進させる神性の象徴として、篤く祀られてきたといいます。

ちなみに、トゥルシーとは、サンスクリット語で「比類なきもの」という意味だそうですが、ホーリーバジルがホーリーと言われる所以は、まさにこういう宗教的な意味においてまず、特別な意味をもつハーブだったといえそうです。

ホーリーバジルの森活動

そして興味深かったのは、いにしえの聖仙やアーユルヴェーダの医師たちが、「ホーリーバジルの森」という活動を提唱したことです。すべて家々や寺院でこのハーブを育て、インド中をホーリーバジルで埋め尽くそうという壮大なプランです。それというのも、ホーリーパジルが、まさにトルゥシー、比類なきもというのにふさわしく、無限の薬効と浄化力を秘めた薬草であることに気づいたヴェーダの聖仙たちが、自らの修行の場を清め、浄化するとともに、このハーブを民聞に広く普民させるための活動を行なおうとしたのです。

そうした活動の一つの成果が、先に述べた、インドでの敬虔な家庭でのホーリーバジルへの接し方にもつながっているのかもしれません。また、かつて、インドには広大な結核療養所を設ける伝統があり、その療養所の敷地には「トゥルシーヴァナ」(ホーリーバジルの森)が広がっていたそうです。ホーリーバジルの身近で呼吸することにより、肺に精気がこもり、細胞が活性化することを狙ったものだそうです。そして、療養所の病室の壁や床には、結核菌の駆除を目的として、トゥルシーヴァナの土が塗られたというのです。

にわかに信じ難いほどの効能

『奇跡のハーブ ホーリーバジル』によれば、この薬草の効能として、次のようなものが挙げられていて、そのあまりの効能の幅の広さに驚かされます。

・大量の天然オゾンを発生し、空気を浄化する
・その芳香はリラクゼーション効果に優れ、精神の健康に役立つ
・蚊や蝿、ブヨ等の虫を寄せ付けないので、ウイルスの介在を防ぐ
・庭に植えれば、土や周辺のバクテリアを減らし、環境を整える
・葉や種子をお茶や薬にして経口することで、免疫力を高め、健康にする
・特殊な電気的エネルギーを持ち、半径200メートル内の空気を新鮮かつ清浄に保つ効果がある
・白血病、ガンに対する治療効果、進行の抑制、軽減
・蛇毒、虫刺れ、中毒に
・熱病に(マラリア、肺炎、インフルエンザなど)
・排尿困難、尿道炎に
・リウマチ、関節痛、血液の異常に
・皮膚病、外傷、腫れ物に
・アレルギーに
・消化器系の病気に(消化不良、吐き気、胃痛、便秘、下痢など)
・口、歯、目、耳、鼻、咽喉の病気に
・心臓病、脇腹痛、頭痛に        …………

まさに、にわかには信じ難いほどなのですが、著者のヤシュ・ライさんは、この安価で万能ともいえるホーリーパジルを、家の前や庭、窓など日光が規則的に当たる場所で栽培することにより、私たちは、健康的な生活と肉体的な美しさを末長く楽しむことが保証されるでしょう、と仰っています。

日本の環境に適したオオヤトゥルシー

そしてさらに調べていくと、ホーリーバジルにもいろいろ種類があって、その中に、『奇跡のハーブ ホーリーバジル』の訳者である大矢泰司さんが関わって生まれた、薬効が高く、香りにも優れ 日本で育てやすく品種改良された「オオヤトゥルシー」というものがあることを知りました。

このオオヤトゥルシーは、葉の裏に紫の斑点があるのが特徴で、このオオヤトルゥシーの苗を、おひさま農園という茨城県常陸大宮市の農家がネット販売されていることもわかりました。

さあ、そうなると、この苗も購入してみたいという思いが募り、Sumと話し合って、早速、注文しました。6ポットセットで 2,000円(消費税込み、送料別途)。去年の夏ごろのことです。

さらに、クリシュナトゥルシーも加わった!

こうして我が家では、2種類のホーリーバジルを育てていたのですが、今年の7月に、またもや新展開があることに……。ニコニコ太一気功サークルのお仲間であるHさんが、インドには「クリシュナトゥルシー」といって、葉も花も紫がかり、ホーリーバジルの中でも、極めて薬効が高いとされる種類の苗を、分けてくださったのです。

実はこの苗、「抱きしめる聖者」として知られるアンマさん(インド国内外での津波・地震の救済活動や、広範囲にわたる膨大な国際的災害支援・自立支援活動を展開する慈善活動家として知られる。世界中からアンマ=お母さんと慕われ、過去46年間にわたって世界中を歴訪し、3,700万人以上の人を母のような愛で抱きしめ続けきたといわれる)からHさんの友人が直接にもらい受け、それが回り回って今度は、Hさんから私どもが頂戴したという、結構謂(いわ)れのあるものでした。それだけに、このクリシュナトゥルシー、大切に育てなければ、とは思うものの、あいにく昨今の日照不足や異常天気の下、生育がいささか心配です。

鉢植えのホーリーバジル

直近8月に撮影した鉢植えのホーリーバジル(一昨年から育てているもの)

鉢植えのオオヤトゥルシー

同じく鉢植えのオオヤトゥルシー(葉の裏に紫の斑点があるのが特徴)

庭のオオヤトゥルシー

同じく庭のオオヤトゥルシー(葉の裏側の紫の斑点がよく見えている)

畑のオオヤトゥルシー

同じく畑のオオヤトゥルシー(紫色の花穂が特徴的

クリシュナトゥルシー

Hさんから分けていただいたクリシュナトゥルシー

オオヤトゥルシーの種

昨年10月に撮影した野菜やハーブの種(カモミールの下にあるのがオオヤトゥルシーの種)

幸い、生育上の苦労はあまりなし

でも幸い、これまでの2種類については、とくに生育上、苦労という苦労はありませんでした。おひさま農園のホームページにも書かれていますが、ホーリーバジルは基本的にとても環境に適応能力が高いようで、プランターで、また庭や畑の露地栽培で、すくすく育ってくれています。

ホーリーバジルの我が家での活用法

ホーリーバジルの我が家での活用法について、簡単に触れておくと、ホーリーバジルは、花、葉、茎、根の全てが有用といわれます。そこで、

・乾燥した葉や枝、穂をお茶にしていただいたり
・生葉を水に浸けて飲んだり
・刻んで、そうめんやスパゲッティに入れたり
・赤シソ風ジュースにしたり
・その煮出した後を入浴剤としてお風呂に入れたり
・抽出液を肌に付けたり
・虫刺されの際に、葉のしぼり汁を付けたり ……

しています。ちなみに、お風呂に初めて入れたときは、Sumが、わぁ~、芳い香りがすると言って、とても喜んでくれました。私のほうはというと、お料理などに使うことはもちろんですが、夏のこの時期、蚊に刺された後は、急いで葉を絞って、塗りつけています。すると、ふぁ~と痒みがやわらいで、楽になります。実によく効いて、ほんと、大助かりです(^◇^)ニコニコ

ホーリーバジル・ティーと蒸しパン

ホーリーバジル・ティーとゴツコラ、ホーリーバジル、モロヘイヤの粉入り蒸しパン(これもSumのお気に入り!)

“薬草シリーズ”もこれで4回目。このホーリーバジルも、これまでの、ステビア、ゴツコラ、カキドオシと同様に、我が家でいろいろ試してみる一方、関心のあるお仲間にもお分けし、有効活用の道を広げていければ、と楽しみながら張り切っているところです!!!