健康太一ミニコラム:2018年春号1
今回は、前回に続き、血液の循環を促し、百病を癒すといわれる「甩手」についての続編です。自分でする際の参考にしていただければ、幸いです
22 甩手(スワイショウ)はどれくらいすればいいの?
ニコニコ太一気功サークルで甩手の効能についてお知らせしたところ、簡単そうなので家でもやってみたいという方から、「どれくらいすればいいの?」とご質問をいただきました。
1日計1000~1500回が一つの目安
前回「百病を癒す甩手!」のなかで 紹介した「平甩功」では、1度に10分を1日3度するよう勧めています。1度に30分以上続けて行なえば、さらに効果は高まるといいます。通常、1分間で50往復、手(腕)を振りますから、10分間では500回、3度だと1500回です。これにより血液循環が促進され、治癒力増進に役立つのだといいます。また、『免疫革命』などの著書がある安保徹教授は、免疫力を高めるために、250回を1日4度、計1000回行なうことを勧めています。健康の維持増進ということでは、これぐらいが一つの目安になるのかもしれません。
もっとも病気治療ということになると、たとえば、これも先の記事で紹介した「神奇甩手功」では、肺癌治療で午前、午後、夜間に各2000回(計120分)を毎日続け、5か月を要したとあります。詳細がわかりませんし、症状の度合い、人にもよるのでしょうが、いずれにしてもそれ相応の気合と決心が求められることになりそうです。
当座は気楽に、やってみて気持ちがいいぐらいで
こう言うと、うぁ~、これは大変だ、と途端に尻込みされる人もいるかもしれませんが、特別に病気などの事情がない限りは、もっと気楽に取り組まれることをお勧めします。あまり時間や回数にこだわるよりは、当座は、やってみて気持ちがいい、という点にポイントを置いて、5分でも10分でも、空いた時間に、やってみてはいかがでしょうか。
継続は力なり
そうして自分の体をよく眺めながら続けてやっていると、筆者の経験では、やがて背中がホカホカ暖かく感じられるようになり、手足やお腹もぬくもってきて、一種“温泉気分”に浸ることができます。こうしていい気分に浸ることができれば、1度に30分間ぐらいは別になんということはなくできるようになりますし、やった後、体が軽くなるのを実感できたりします。むしろ大切なのは、やること、続けること、根気だと思います。まさに、「継続は力なり」です。
繰り返しますが、たくさんやろうとか、早く効果を得ようとか妙に力むことなく、心を楽に、姿勢も含め無用な緊張を取り去り、リズムを刻んで気持ちよくやられるのが一番だと思います。そうすると、甩手がもつ望ましい健康効果が、結果として、姿を現してくるのではないかと思います。