立春を迎えての楽しみ

立春を迎えての楽しみ

春を待つ様々な種たち

立春! 寒さもピークを越すと、本格的な春が。昨年をかけて蔵した天地のエネルギーが再び顔をのぞかせる楽しみの時!

今日2月4日は立春。春を迎えるこの時期は、寒さもピーク。
昔、なぜ春が来るのに寒いのかしら、そう思ったことがありました。

お年寄りに聞くと、それは、大地が冷え切っているから。お日様の光が強くなり、大地を暖める力がどんどん増すと、やがて本格的な春を迎えるんだよ、と教えてもらい、ああ、そうなのか、と合点しました。

春を待つ畑

冬の閑散とした畑

春を待つ砂川遺跡の福寿草

春を待つ福寿草

春日神社の白梅

春日神社の白梅

春日神社の紅梅

春日神社の紅梅

春日神社の椿

春日神社の椿

冬の畑は閑散として、見た目にも縮込んでいます。でも、周囲を見渡せば、明らかに春は足元に。所沢市三ケ島の砂川遺跡の福寿草はまだ少し開花には早かったものの、入間市の春日神社の境内に咲く紅白の梅や椿は、鮮やかな花の色で目を楽しませてくれています。

大自然の息吹と豊かな恵みに感謝

早いもので、私たちが地元のKさんからお借りして畑を始めて、もう6年が経ちました。当初は、Sさんをはじめ周囲のベテランの人たちに、それこそ手取り足取り、教えてもらいながらの野菜づくり。いまもまだ上手くいかないことが多いのですが、それでも、こうして畑とかかわり合うことで、季節の移り変わりも今まで以上に感じられるようになりました。大自然の息吹と、その豊かな恵みに直に触れられて、ありがたいなあ、しあわせだなあ、としみじみと思えるようになったのも、素敵なことでした。なんだかんだいっても、結局は人間は大自然の一部であり、それなしには生命も健康もないのだ、という当り前のことにも、いまさらながらに目を開かされたような気がします。

四季の養生を

健康といえば、中国の古典医学『黄帝内経』では、四季の養生として、季節ごとの健康法の留意点を述べています。それによると、冬は、早く寝て遅く起き、秋に収納した陽気を深く閉じて蔵しておくことが大切といいます。そうすることで、陽気が増え活動的になる春を、健康のうちに迎え、やがて陽気が最高潮に達する夏を元気に過ごす元ともなる、という具合。

要するに、まさに大地に生きる植物や多くの動物がそうであるように、人も、四季折々の大自然のリズムに沿って生活することが病気にならない一番の方法であり、それこそが「未病を治す」といって、予防医学の根本ともなるのだと思います。

ややもするとアクセクと時間に追われ、一日の生活リズムすらも日照時間とは無縁な生活を送る現代人にはいささか耳の痛い“養生訓”といえるかもしれませんが、病気になってから、やれ薬だ、手術だとアタフタするよりは、やはりこんな古代からの英知に習って、自然と調和するような生き方を、どこかで上手に工夫していきたいものですね。

天地のエネルギーを目の当たりにして

表題の写真は、ゴーヤ、カボチャ、オクラ、ピーマン、トマト、トウガラシ、カモミール、ホーリーバジルなどなど、昨年のうちに収穫、収蔵しておいた種さんたち。これまでも、天と大地、苗や種のもつのエネルギーのもの凄さを目の当たりにし、感激と驚きでいっぱいでしたが、今年は、どんなに大きく育ってくれるのか、いまからとっても楽しみです。

そして、天地自然がもつ驚きの(途方もない)エネルギーについては、機会を改め、いずれ別項の「タイチ・トピックス」か何かでご紹介してみたいと思っています。その際は、ぜひご覧ください!